更年期ホットフラッシュに運動が効果的
更年期女性が火照りを経験することはよくあると聞きます。
これも十人と色で、非常に深刻な方から、ほとんど症状がない方までさまざまです。
その差は何か?私は運動習慣にあると考えています。
今回このような内容の報告があったので
お伝えします。
その前に、ほとんどの病気に共通していることなので健康について記します。
120年に誕生したカイロプラクティックは「ヘルスケア」の立場です。
われわれは病気を治さない。自然治癒力が治す という立場です。
よく引用させていただく、「カイロプラクティック哲学」からの引用になるのですが、下記の図のように
健康のバケツで考えると解りやすい。

健康のバケツ
まず「健康」というもの(水の入ったバケツ)があると考えます。
残念ながらこのバケツには幾つか穴があいている。
水がぽたぽたと落ちている。時としてバケツの穴はストレスや病気や事故、加齢などで大きくなる。
この穴を応急処置で絆創膏やテープを張るのが薬だ。
健康バケツの水分量が減れば「症状」がでる。
もっと減れば「病気」になる。
枯渇すれば「死」に至る。
だから常に上から水を補う必要がある。
それが上記の
①バランスのとれた食事
②健全な背骨
③適度な運動
④十分な睡眠
この4つのどれ一つ欠けても健康を保つのは難しくなる。
つまり症状が悪化していき、何かしらの疾患になる。
このように考えるのが「カイロプラクティック」です。
くしくも国が政策上行い始めているのは、120年前からカイロプラクティックが伝え続けていること、そのものなのです。
そのような意味で、このカイロプラクティックという考え方を生み出した「D.Dパーマー」という人は偉大である
と私たちカイロプラクターは思っています。
さて本編のホットフラッシュについて
引用抜粋させていただきますと
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運動によって更年期特有のホットフラッシュ(ほてり)を
量的にも質的にも緩和できる可能性があるようだという英国リバプール・ジョン・ムアーズ大学の研究者による報告。
体温を上昇させ、汗をかき、身体のフィットネスを増進するような運動は、ホットフラッシュに典型的にみられるような反感や
皮膚の紅潮、脳の血流などを最小化するようにして、ホットフラッシュそのものの深刻さを軽減するようだ。
対照的に、運動せず座業中心生活を送る女性ではホットフラッシュの深刻さにほとんど違いは見られないままであったという。
ホットフラッシュは、その生理学的な機序がすべて理解されているわけではないが、血中脂質の増加やインスリン抵抗性の増大など、
心血管疾患につながりうるリスク因子との関連性についても指摘されている。
【対象者は21名】
21人の閉経期症状のある健康的な女性を対象に調査を行った。
このうち14人はジムでの運動プログラムを4ヶ月間にわたって実行中であり、残りの被験者は対照群として通常通りの生活を維持した。
被験者は自己回答式アンケートに答え、ホットフラッシュの頻度と程度を報告した。
生理学的なホットフラッシュの検討を行うために、被験者らはお湯に浸かってホットフラッシュと同様の状態を誘導され、発汗状態やほてり、脳内血流量など生理学的な応答を記録した。
これらの記録と通常のホットフラッシュで起こる発汗やほてりなどとの感覚についての回答とマッチングして検討したのである。運動群の女性はトレッドミルやエアロバイク、ボートロウイングマシンやクロストレーナーなどの運動を行い、息が弾み血流が増加し、発汗しながらも話を続けられる程度の強度で行ってもらった。
運動群の被験者は週当たり3回、1回30分の運動セッションから徐々に回数を増やし、週当たり5回、1回45分の運動セッションまで漸進した。
ホットフラッシュは優位に心拍数を増加させ、皮膚血流量と発汗を増大させるが、動脈圧中央値と脳内血流は低下させている事がわかった。
今回の研究では、関連する生理学的応答が運動を行う事によって改善できるという直接的な根拠が得られている。
この情報は運動を閉経期のホットフラッシュをコントロールする治療の一部として利用することを、十分に推奨可能なものである。