英国では20年前から腰痛と心理・社会・経済問題が関連付けられていた
日本では昨年あたりからメディアで少しずつ腰痛と心理的要因(ストレス)の関連性が紹介され出していますが、真新しくもなく英国では20年前から腰痛のガイドラインに記載されていることです。
ですから日本では社会的な要因、それによる経済的要因(格差社会等)のことは未だに触れられていないのが現状です。
雇用問題や貧困問題が腰痛と関連しているということです。
心理学の用語でいうと身体表現性疼痛 ということになるのでしょうか。
ですから我々が普段から接している腰痛というのは医学的な問題というよりも、社会的問題を多分に含むということです。
【こんな研究結論が20年前にあるということです。】20年前は
- ■アトランタ・オリンピック開催(金3、銀6、銅5)
- ■病原性大腸菌「O157 」による食中毒が全国各地で発生
- ■「Yahoo! JAPAN」がサービスを開始
といった出来事があった年。ハッキリ言って昔の話のようですね(笑)
※心理的・社会的・経済的問題などの非身体的因子は評価と治療を複雑にする可能性があるため、初期評価の時点で患者の生活における心理的・社会的・経済的問題などを探る必要がある(★★)。http://amzn.to/Hk8veA
このイギリスのガイドラインが発表された1996年の時点で、すでに心理的・社会的・経済的問題に目を向けるよう勧告が出ているのです。日本はいつまで患部に目を奪われているつもりなのでしょう。このままでは患者が増える一方です。
医療費の削減を考える場合は抜きにして語れません。
ていうかヤバくないですか? ということです。