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ロコモティブシンドローム(LS)は鬱状態とも関連する


愛知医大の池本先生らの報告によると、ロコモは身体能力や疾患リスク上昇だけでなく、鬱の程度とも有意に関連していることが報告された。
(Journal of Orthopaedic Science誌オンライン版2016年2月10日号)

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以下引用抜粋
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【対象】
運動療育センターを利用している健康な60歳以上の高齢者150人で、事前にロコモ群もしくは非ロコモ群に割り付けられた。
年齢、握力、timed-up-and-go test(TUG)、開眼片足立ち、背筋力、脚筋力、うつ病の程度、認知障害についての比較検討。

【結果】

・非ロコモ群は110人(73%)で、ロコモ群は40人であった。
・ロコモ群と非ロコモ群を比較分析したところ、年齢、握力、TUG、開眼片足立ち、背筋力、うつ病の程度において有意な差が認められた
・握力機能低下、timed-up-and-go test(TUG)、片足立ち、うつ病の程度がロコモ群に有意に関連していた
・スコアに大きく寄与する要因は、timed-up-and-go test(TUG)とうつ病の程度であった


原著論文はこちら
Ikemoto T, et al. J Orthop Sci. 2016 Feb 10.[Epub ahead of print]
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26874646

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鬱って脳の問題としての情報ばかりですが、このように身体も勿論関係していますし、社会的な状況も関係しています。
生物学的に、脳内物質だけで考えていると見落としてしまう部分です。

これはロコモとしての研究ですが、単に身体能力を計測することでも関連は見えてくると思います。
運動療法が功を奏するケースは、身体の機能が著しく低下している場合だと考えられます。

このような観点から少し鬱について考えてみましょう。
まず生物学的に考えると身体の能力が高ければ、それだけ身体の各センサーからの求心性の刺激も多くなるわけで、結果脳への刺激も多くなります。

最近ではマイオカインと呼ばれる運動時に筋肉から放出される作用物質が全身に好ましい影響を及ぼすことも証明されているので単に神経系というとこでもないようです。マイオカインにより臓器も含めて快適な状況になれば、時空を認識する脳の自己評価も良くなります。

自分で動かせない、動く気力も沸かないという状況ならば、最初はセラピストに身体を動かしてもらうのもいいでしょう。あくまでもリカバリーの方向性で順次身体活動を増やすように考えてくれるセラピストが良いと思われます。この時にお互いに甘えが出ないようにすることが肝要です。

つぎに社会的なことを考える場合、身体能力が高ければ、低い方に比べて社会的な状況に対応する可能性が高くなります。5-3
これは物理的に生命が危機であるときに、例えば火事の時に逃げる能力などを考えれば判ります。

ただし現実社会では社会性というと一般的には周囲の人間関係と所得との兼ね合いになるのとおもいます。
例えば友達や知り合いが多ければ多いほど良いと考えるスタンスと、友達と呼べる人なんて一生のうちに何人もいないというスタンスで生きている
方とでは同じ状況でも全然違う認識をします。収入にしても然です。このあたりは心理的な部分として考えてもよいでしょう。

ちょっと脱線しましたが、多くの仕事は身体的な能力を要求されると思います。われわれカイロプラクターも身体能力をとても要求されます。運送業、店員さんも勿論ですし、SEの方々も体力勝負だという表現をよくされます。

鬱病を患って長い方は、さまざまな方向から考えるといいでしょうね。身体能力もその一つです。

断減薬をしたところで、本質的な問題が解決しないと鬱だと自分自身が思っていたのを客観的にとらえることが出来ないと言われています。

若いころを振り返って「あの時は若かったからぁ…」というシーンが誰でもあるとおもいますが、鬱もいっしょです。  m11

「あの頃は○○だったからなぁ(ちょっと照れながら、時に赤面)」ぐらいの風になる ということです。

このように多くの鬱レッテルは、自然に剥がれるのですが問題は抗うつ薬を服用している場合です。
お薬は飲まなくても大丈夫です。自殺念慮がある場合のみ2週間くらいまでです。

ですから抗鬱薬を服用していて、健康になりたい場合は2段階のリカバリー過程になります。
断薬をしてから、根本に向き合う、ということだと私は思います。

 

 

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