高齢者うつの運動、+αで症状改善しなかった(介護施設)
鬱に運動療法が効果的な場合もあるが、介護施設の方には効果がなかったという研究結果です。
対象は介護施設78カ所の高齢入所者891人。
鬱への啓蒙開発群と
啓蒙開発+週2回の45分間の中等度運動群で 無作為比較試験をしたところ
6ヶ月12ヶ月のフォローアップで
+運動をした群の方が、老年期うつ尺度(GDS-15)スコアが全体で0.13高く(悪化)、ベースラインでうつ病の入所者では0.22高かったという。
介護施設での鬱対策には代替案が必要だと締めくくっている。http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(13)60649-2/fulltext
おもしろい結果ですね。
私が更に知りたいのはこの運動の結果どれくらい体力の向上があったかたという数値です。体力の向上が多少はあったのか、現状維持程度の運動であったかというところです。
体育の時間をおもいだすとわかりやすいですが、いやいや行う運動ほど苦痛なものはありません。もともと鬱状態であったでしょうから意欲的な方は少ないことが伺えます。
本研究で薬物療法を併用していたかはわかりませんが、単純な運動療法だけでは効果がないのかもしれませんね。
以前テレビゲームをする高齢者の方が幸福感が高いという研究がありましたが、新しい物に柔軟な対応をする方のほうが新鮮な気持ちで生きられることは若者もおなじでしょう。
当院でも高齢者の鬱状態の方にはいろいろお薦めしますが、自ら進んで取り入れようとする方は殆どいません。
これが体力の低下からか、意欲の低下からかははっきりとはわかりませんが、そのような現実があります。
各人の生き方が色濃く反映するのだと私は考えます。
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