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多学問領域にまたがった慢性腰痛治療は男性には有効

男女差のある結果に

慢性腰痛患者に対する集学的治療をする場合、職場復帰という観点において、認知行動療法は軽めのメニューの方が良いという結果が出ているようです。ランダム化比較試験なので質の高いです。

エビデンスレベル

上から2番目の質の高い研究

■病欠している慢性腰痛患者195名を対象に、軽めの※集学的治療プログラム群・徹底的な集学的治療プログラム群・一般医の治療群に割り付けたランダム化比較試験によると、26か月のフォローアップで分かったことは、軽めの集学的治療プログラム群がもっとも有効だった。
http://goo.gl/tiAQaX
※集学的治療プログラムとは多くの学問領域にまたがって治療を行うことです。

この研究では徹底的な集学的治療プログラム(1日6時間、週5日のペースで行動療法・患者教育・PTによる運動療法)より、軽めの集学的治療プログラム(PTとナースによる1時間の運動療法・心理学者による恐怖回避行動に関する1時間の講習)のほうが職場復帰に効果があったわけですが、

それは男性のみで残念ながら女性にはまったく効果がみられませんでした。

女性に対してはさらに疾病行動・家庭環境・職場環境・仕事の満足度といった心理社会的因子への介入が必要と考えられます。

なぜか女性には有効とは言えない

不思議ですね。同じ人間のはずなのに、社会的な背景に違いがあるのか?そもそも価値観が違うので治るということに変化があるなんて。
よく女性に人気のある先生は、まるで恋人のように「紳士的に接している」といいます。

私などそのような要素は皆無ですから、ゴリゴリに治療しているのですが、この結果をみるとちょっと意識を変えた方がいいかも、と思いました。
いっしょう懸命一生懸命、さまざまな方法で治療していても結果は同じなら…

とはいえあくまでも職場復帰に限ったデータなので参考程度にしまーす。

変形性膝関節症への複合介入

膝の痛み、とくに変形性関節症への対応は我々臨床家泣かせです。一番時間の要する部位だともいえます。
われわれも様々な取り組みをする。他の部位と比べて飛躍的に回復することは稀です。

いろいろ自問自答するのですが、変形性膝関節症の治療は、なかなか難しい部位であることは間違いないようです。

退役米軍人への比較臨床試験で、1年を通しての複合的な介入をして、転帰改善わずかという結果が昨年末に出ているようです。

米国の退役軍人医療センター1施設で、症候性の股または膝の変形性関節症(OA)外来患者300例と医療提供者30人(クラスター)を対象に、OAの転帰改善に対する患者と医療提供者への複合介入の有効性をクラスター無作為化臨床試験で評価。Western Ontario and McMaster大学変形性関節症尺度スコアは、複合介入群で通常ケア群に対し12カ月時点で4.1ポイント低く(P = 0.009)、わずかな身体機能改善を認めた。
【原文を読む】
Annals of Internal Medicine
http://annals.org/article.aspx?articleid=2478159

まず言えることは変形性膝関節症を診ていく上で、1.2回の治療で良くなるということは無いということですね。
当たり前の話ではありますが、なるべく良い状態を作っていくしかないようですね。

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