会社の人事、部下の上司の立場からすると、鬱病だった社員の職場復帰のタイミングは慎重になるセンシティブな問題だと思います。
産業医が常駐している大手企業ならそこまで心配しなくても良いかもしれませんが、そうでない場合はどのような部分をチェックしたら良いのか?職場側、本人、の双方のチェックポイントをまとめてみました。
目次
鬱病の職場っ復帰、本人と職場のチェックポイント
うつ病と診断を受けて、しばらく休職をされて、いざ職場復帰をするときに大切なポイントがいくつかあります。あらためて見てみると、極めて人間的なことだと気づかされます。
鬱当事者のチェックポイント
- うつの症状が充分に良くなっていると感じる
- 職場に復帰したい気持ちがある
- 充分な睡眠時間がとれる
職場側のチェックポイント
- 段階的な業務の増加
- 能力低下に対する上司の配慮
- 休職長期化への焦りの上司の緩和
- .配置転換、異動の希望への配慮
このポイントが職場にスムースに復帰できるかどうかのカギ
これらの研究、認知行動療法への取り組みは、千葉大学や国立精神神経研究センターの取り組みが進んでいます。
イギリスやアメリカで薬物療法と併用で、認知行動療法を取り組むことで、成績の高いエビデンスがでています。(私は薬物療法は必要ない派ですが…)
すこし気分が沈み気味の時や、どうしても抑うつ気分の時はWEB上でできる簡単な認知行動療法をお勧めします。
海外ではセルフプログラムとして広く親しまれているようです。日本でも2020年あたりから、しっかりとしたプログラムがオンラインで受けられるようになってきています。
腰痛やぎっくり腰の治療にも、認知行動療法的な手法を取り入れると回復がはやく、再発率も低下することが分かってきています。
もともと人間関係が豊富な方は、このようなプログラムは必要ないかもしれませんが、積極的にセルフプログラムなど活用したいものです。