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伊藤孝英
カイロプラクティックそのまんまサンシャイン院長
RMIT大学(ロイヤルメルボルン工科大学)日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛という観点から、生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジしてマルチモデルで腰痛ケアをしています。鬱・不安などの気分障害で過度な薬物療法に疑問をお持ちの方もお気軽にお問い合わせください。
そのまんまサンシャイン公式ホームページ
筋骨格系の症状はもとより代替医療のセカンドオピニオンもお気軽に聞きにきてください。https://chirosonomanma.com

欧州の腰痛ガイドラインに準ずる理由

疑問を持つ女性
目次

実際、欧米の腰痛ガイドラインは優れている

ガイドラインにできるだけ沿った内容の対応をしているのは、かなり優れた内容の物だからです。とくに解りやすい冊子のBack bookを当院では使用しています。欧米の方にも理解されやすいですよ。

イギリスのバックブック
英国のBack book

医療費の高騰を招く大きな要素だったからです。日本でもNo.1の主訴です。科学的に有効であるということは、一番お金が掛からないということです。

世界中で腰痛問題は起きていましたし、いまも最大の問題です。簡単に解決していかないのは痛みがさまざまな社会問題、心理的問題などと複雑に絡み合っているからです。

赤旗を持っている人形
ガイドラインは優れている

1998年度のアメリカ公的医療補償支出調査によると、総医療費8.6兆円のうち、腰痛の直接医療費は約1/4の2.3兆円にもなる。

腰痛は日本人の自覚症状の第一位であり、統計開始から24年間で57%増加

(Luo X. et al, Spine ,2004) (厚生労働省, 国民生活基礎調査, 2010) 

専門家の英知の結集が腰痛ガイドラインであり、医療費の削減に直結するものだと確信しています。

当院はカイロプラクティック治療という立場で公的な保険は関係ないのですが、患者さん個々においても大きなメリットがあると確信しています。

例えば初診の腰痛診療を1時間かけて行う、など現行の日本の医療制度では不可能な対応となります。

初めての腰痛の人は特に必要

ながらくカイロの臨床をしていますと、いろいろな腰痛患者、腰痛難民に出合います。初診で手術などを示唆された人、実際に手術をした方などは精神的にも創造的、建設的な状態ではありません。

腰痛=恐怖 という自動思考が出来上がっているのが見て取れます。ですから最初の腰痛でどんな説明を受けるかが、その後の人生に大きな影響を与えると言っても過言ではありません。

再発防止までを網羅した腰痛ガイドライン

腰痛患者520名を対象にした調査だと、腰痛診療ガイドラインに従った治療群と従来の治療群の治癒率、再発率、満足度、医療費を1年間追跡して比較した研究によると、従来の治療群よりガイドライン群の方がすべての面でかなり優れていることが判明。

腰痛で長期欠勤している腰痛患者975名を3年間追跡したRCTによると、200日後の復職率は教育プログラム(従来の常識はすべて忘れて怖がるなという指導)群が70%だったのに対して、従来の標準治療群は40%のみ回復した。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed?term=mcguirk%20b%202001%202615-22 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed?term=indahl%20a%201995%20473-7 

実際に臨床で使用していみると実感できるのですが、優れています。丁寧に対応すればするほどDr.の負担は増えますが患者さんの今後を考えると手が抜けないですね。真面目な先生にはお勧めです。

過去の考えに固執している方には教育が必要

どうしても背骨がズレて、歪んで、腰が壊れている、などの考えに固執したい方もおられます。少しずつ修正したいところです。

ドクター

腰痛は腰が壊れているという信念をもっていらっしゃるからです。
少しずつ認知の歪みを修正する必要があります。

古い考えを捨てるための読書療法
腰痛患者161名を 腰が変形しているなどの時代遅れの内容の小冊子群と新たな腰痛概念に基づく内容の小冊子群に割り付けて読書してもらい1年間追跡したRCTによると、

新たな腰痛概念の小冊子群は動作恐怖が低下すると共に回復が早いことが判明。従来の考え方を改めるのは有効な治療法。

Burton AK, Waddell G, Tillotson KM, Summerton N. Information and advice to patients with back pain can have a positive effect. A randomized controlled trial of a novel educational booklet in primary care. Spine (Phila Pa 1976). 1999 Dec 1;24(23):2484-91. doi: 10.1097/00007632-199912010-00010. PMID: 10626311.

腰痛患者161名を対象とした新たな腰痛概念に基づく教育パンフレット
『The Back Book』の有効性に関する二重盲検ランダム化比較試験の結果、腰痛に対する患者の誤った考え方を変えて回復を促進させられることが判明。

https://nhg-kba.nl/pluginfile.php/404/mod_data/content/177/The%20Back%20Book.pdf

↑ バックブックのPDFリンクです。簡単な英語なのでサラッと目をとおしてみてはいかがでしょうか。

実際に腰痛再発防止を行うのは簡単ではありませんが、ひととおり実践しておくと再発時に症状が軽くて済みます。

腰痛問題で悩んでいる方は参考にしてみてください。

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