うつ症状があると腰痛のリスクは上がる
超1級レベルの科学的根拠で鬱病と腰痛の関連
高いレベルのエビデンスで、うつ症状と腰痛発生のリスクが確認されています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25989342
この研究はシステマティックレビューとメタ解析が行われているので、研究方法としては超一級のエビデンスになります。

この研究によると、鬱を有する方は将来的に約1.7倍腰痛になるリスクが上がるそうです。
また鬱のレベルが高いほど、将来の腰痛リスクは上がることも解っています。
鬱と腰痛の関連を様々な角度から考察してみる
例えば鬱と脳科学という観点から考えると、よく鬱の方は前頭葉の働きが悪くなっていると言われてます。この状態は人間らいしい活動から遠のいている状態。つまり創造的なことをしていないと言えます。
これと身体の動きを例にとって考えてみると、新しい動きを作りだしていないということになります。
現代は脱身体化ということばからも解るように、映像技術が発展したことでイメージが先行する傾向にあると思われます。
また都市化によって歩くという動作ひとつとっても平坦な道をアスファルトという均一の入力で動作を行っている人が多いのではないでしょうか。生活環境が都市化とともに何処に行っても同じような建物で同じような動きになってきているようにも思われます。
時代とともに変化する環境
科学技術が発展する前は、単調な暮らしの中で何かしら楽しみを作って、遊びも自分たちで作って生活していた要素が多かったように思います。
欝々としていると、身体全体の動き、腰の動きも単調なものになるのでしょうか?そこまでの研究はなされていないのですが、筋膜に関する研究では高ストレス下では筋膜に直接痛み物質が放出されるというドイツの生体研究を聞いたことがあります。
これは理屈としてはストレスで胃液が多量に分泌してしまうのと同じだそうです。
まだ解っていないことも多い
自律神経の働き、この場合正確には筋膜自体が痛み物質を出す。筋膜の研究は今盛んに行われていて分かっていないことも多いのですが、われわれが思っているより重要な働きをしていることも解ってきています。
筋膜の詳しいお話しは別の時にお話ししていきます。
今回は腰痛と鬱が関連があるということを抑えておいてください。
アキレス腱断裂には手術か保存療法か
アキレス腱断裂には手術がいいのか、保存療法がいいのかについての系統的レビューによる報告を簡易報告します。
結論から述べると、大差はないのでどちらでもいいが、微妙にその後のリスクに差
再断裂リスクは 手術群が2.3% 保存療法群が3.9%
合併症のリスクは 手術群が4.9% 保存療法群が1.6%
この合併症リスクは
おもに高かったのは感染症発生率
手術群で2.8% 保存療法で0.02%
逆に保存療法での合併症はが多かったのは深部静脈血栓で1.2%
しかし手術群でも1.0%おきている
逆に言うと、保存療法を選んで再断裂しても手術をしても再断裂もありうると開きなおることもできます。
どちらが優れているとも言い切れないのだが、
研究者によると 「個々の患者の特性や事情も考慮して意思決定を共有すべきだ」としている
この意思決定していくというのが日本人には難しいところかもです。中野信子さにによると 日本人の3割は遺伝し的に意思決定をすることを避けるほうに喜びを感じるようだからです。
まあ降水確率に比べると 少ない数字 例えば降水確率が3パーセント高いと言っても気にする人は少ないと思うので、気にする必要は無いのかもしれませんが、選択を迷う方があればご参考にしてみてはいかがでしょうか?