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伊藤孝英
カイロプラクティックそのまんまサンシャイン院長
RMIT大学(ロイヤルメルボルン工科大学)日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛という観点から、生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジしてマルチモデルで腰痛ケアをしています。鬱・不安などの気分障害で過度な薬物療法に疑問をお持ちの方もお気軽にお問い合わせください。
そのまんまサンシャイン公式ホームページ
筋骨格系の症状はもとより代替医療のセカンドオピニオンもお気軽に聞きにきてください。https://chirosonomanma.com

【薬用せっけん】は殺菌性能優れてない

薬用せっけん イメージ
薬用せっけんのイメージ

抗菌ブームで完全消毒しないと気が済まなくなっている日本人。私も以前はそうでしたが、海外に旅行をするようになって疑問を持つようになりました。

コロナ窩でいっそう消毒に拍車がかかり、アルコール消毒で手が荒れてしまう方もいらっしゃると思います。コロナウイルスは菌ではなく、ウイルスですが極力手についているウイルスを減らすのはわかりますが、完全に無くすのは無理な話です。

今回の記事は、私たちの身の回りにいる菌、善玉菌、悪玉菌と皮膚にもいっぱいいる菌と関係のある手洗い石鹸についてです。

手洗いの画像
目次

手を洗っても菌は何処にでもいる

最近微生物にハマっている伊藤です。来院者に教えて頂いた漫画「もやしもん」を読み始めて、ますます興味津々。

事の発端はたまたま書店で目にした「あなたの体は9割が細菌」というタイトルの本を手にした時からでした。

積読状態で読みたい本が積み上がっている状態なので購入しようか迷ったのですが、どうしても気になったので買っちゃいました。

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ここのところ流行の腸内フローラに関する最新情報なのですが、未来の医学のヒントになることばかりでした。

人間の顔には1㎠に3000万~1億の菌

ざっくり説明すると

抗生物質の乱用が腸内細菌曹の分布を変えてしまい、それがあらゆる病気になっているという内容です。(ざっくりすぎるか?)

「もやしもん」は2005年に発刊された漫画本のようですが、下記の引用記事にあるようなことが2巻の最後の部分に記述がありました。

「抗菌石鹸とかいろいろ使っても、菌はどこにでもいるのだから、菌を完全に除去することはできない。」

もやしもん情報では人間の顔には1㎠に3000万~1億の菌が居るそうです。手にも沢山います。洗っても居ます。

皮膚表在菌にも善玉菌が居て皮膚層に薄い膜を貼ってくれているそうですよ。

菌類イメージ
腸内細菌と同じで、皮膚にも善玉菌がいる(イメージ)

潔癖症の方や、恐怖症の方はいつも手を洗っていないと気が済まないようで、手がカサカサになってもそれでも手を洗いたくなる衝動がでてくるそうです。

ただ洗っても完全に菌を除去できませんし、そもそも皮膚を守っている善玉菌の数も減ってしまい皮膚を守ってくれるバリアが薄くなります。

そうすると手が荒れたり、細菌感染しやすくなります。怪我をした時も治りづらくなります。

そもそも何となくのイメージが違っているではありませんか?多様性の時代です。ある程度菌とも共生するという発想転換が必要だと私は思います。

薬用せっけんというカテゴリーは無くしたほうが良い

アメリカで根拠がないということで、販売中止に追い込まれた「薬用せっけん」

薬用せっけん、代替を 厚労省、米で販売停止

厚生労働省は30日、殺菌成分のトリクロサンなどを含む薬用せっけんについて、1年以内に代替製品への切り替えを進めるようメーカーなどに求める通知を出した。

米国で同じ成分を含んだ薬用せっけんの販売停止が決まり、国内メーカーでも販売自粛の動きが広がっていた。

厚労省によると、国内で対象となる薬用せっけんは約800品目。実際に流通しているのは一部とみられ、実態を調査する。これまで健康被害は報告されていない。

厚労省はトリクロサンなどを含む薬用のせっけんやボディソープ、洗顔料を医薬部外品に承認している。米食品医薬品局(FDA)は9月2日、トリクロサンなど19成分を含む薬用せっけんは、通常のせっけんよりも殺菌性能が優れているとの科学的根拠はなく、長期間使用した場合の安全性が確認できないとして販売停止を決めた。薬剤に耐性を持つ細菌を生み出す恐れもあると指摘している。

メーカーなどで構成する日本石鹸洗剤工業会や日本化粧品工業連合会は、これらの成分を含まない製品に切り替えるよう各社に要請。厚労省は代替製品が申請されれば、審査を迅速に進めるとしている。

2016年10月3日 (月)配信共同通信社

それにしてもアメリカは面白い国ですね。政治的なこともあるのかもしれませんが、ハッキリ物を言ってきます。その後もしかすると根拠が出されて、どうどうと「薬用せっけん」として許可を得ているのかもしれませんが、2016年の時点では上記の通り。
私個人的には、魚を触った後なんかに薬用せっけんで匂いを取る目的で使用しています。消臭効果から考えるとある程度は殺菌してくれているような気持ちになります。

これだけ抗菌グッズが世に流通し、除菌をという概念を経済目的で使用して、洗脳してしまった罪の重さは計りしれません。

2021年の小規模研究(アトピー性皮膚炎)

私も以前使っていた、皮膚善玉菌を増やす目的で作られた石鹸、ヒューマンフローラ。大手各社も善玉菌をターゲットにした商品を販売していますが、ヒューマンフローラは硬派なイメージです。

他社の製品を使ったことが無いから体感的な比較はできませんが、なかなか良い商品です。一番信用できるなとおもった文言は「傷口にも使ってください。あまり洗い流さないでください。」と書かれていた部分。

これはコンセプトが違うな、と感じました。ヒューマンフローラのコンセプトは皮膚善玉菌の一種である

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