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最後は笑うしかない

「笑い」でうつ病診断が可能になるのか

ちょっと古い情報ですが、ホームページの記事を整理していたら出てきたので改めてblogの記事としてアップします。

私自身は臨床上で患者さんが笑える状態なのか否かというのはシビアに観察しています。

実際に痛みとも関係が深い「笑い」というものが将来、鬱の診断になっても可笑しくはありません。いや「笑い」がうつの診断になるのは可笑しいと言った方が笑えるのかもしれませんね。

やはり沢山笑っていた方がよさそうです

笑いで鬱の診断をする時代も遠くないのかもしれません。
(Navarro J, et al. J Affect Disord. 2014; 160: 43-49. Epub 2014 Mar 11.)

「笑い(laughter)」は、うつ病および潜在的な精神疾患の発症および進展の診断ツールとして有用である可能性が、スペイン・Aragon Institute of Health ScienceのJ. Navarro氏らにより報告された。

笑いは医学分野において、健康へのよい影響をもたらすことや重大疾患の予防や治療の手法としては研究されてきたが、疾患の予測指標となる可能性や診断ツールとしての可能性については検討されていなかった。

研究グループは、うつ病患者と健常対照の笑いを登録し評価を行った。全患者に対して、ハミルトンうつ病評価尺度(HDRS)で評価を行い、また各笑いについて、Matlab解析ソフトを用いて8つの評価変数で数値化した。患者、対照、性別ごとに分類し、笑いとHDRSの結果との関連を一般解析および判別解析にて評価した。

主な結果は以下のとおり
    1. 対象者は、うつ病患者30例、健常対照20例であった。
      総計934回の笑い(うつ病患者517回、健常対照417回)が登録された。
      分析の結果、うつ病患者と健常対照では、笑いのタイプに有意な差がみられた(有効な評価対象88%)。
      ハミルトンうつ病評価尺度により

笑いとうつ病状態との間には強い関連性があることが示唆された
(有効な評価対象、男性85.47%、女性66.17%)。

    1. 一方で、本分析結果は以下の点で限定的であった。

(1)笑いを喚起するようユーモラスなビデオを制作したため、評価された笑いは可変的なものであった。
(2)記録された笑いの中には、楽しく笑っていないものがあったと思われた。
(3)笑いのエピソードの評価は、個人的な記録に依存していた。
(4)評価した笑いの数は相対的に少なく、うつ病に悩む代表的集団ではない可能性があった。

考え方にもよるけれど先ずは笑う練習

私自身は楽しくなくても笑顔でいることが笑いに繋がると考えるほうですが、中には楽しくないのに笑おうとすることに抵抗を感じる方もいるとおもいます。

よく言う顔面の筋肉、表情筋を笑った状態にしてあげると脳が笑える状態だと認識するというのは真実だと思います。

昔から「笑う門には福来る」というのは、このことだと思います。

だから鬱から脱したい場合は、取り敢えず笑顔を作る練習から始められると良いと思います。マジメに笑顔の練習を鏡の前でやっていると本当に馬鹿馬鹿しくて、思わず笑ってしまいます。

今の鬱への考え方から離れて考えることで、そして積み重ねることで突破口が見えてくるとおもいますよ。

鬱病の方、入浴してますか?体温めてますか?

脳は身体の一部です

2017年現在、一般的に鬱病は脳の病気だと思われています。私はそう考えてはいません。
脳の前頭葉が機能低下しているのは確かなのですが、「脳機能が低下するように使っている」と考えている人間の一人です。

また脳は身体の一部分で、人間生活を送っていくにはとても大切な神経器官ではあるのですが、一部分であるということを強調しておきたいです。

人間関係を含めた環境の整備と、生活習慣、人生に対する考え方に変化を与えていけば鬱鬱としている気分の捉え方も変わってきます。

「鬱」という漢字の語源はエネルギーが立ち込めているさま

白川静先生の字源辞典では「鬱」の由来は鬱蒼(うっそう)とした草むらという表現があるようにエネルギーが立ちこめているさまを表しているそうです。考え方によっては、心の中に、いっぱいエネルギー含んでいる状態で吐き出し方が分からない状態だともいえます。

くさ

鬱そうと生い茂る

心身の不健康さも個人の選択なので良し悪しではないのですが、不健康な状態を脱する一つの方法として身体を温める習慣を作ることを以前からお勧めしていますが、エビデンスという形で漸く「入浴」にも効果があることが示されたのは嬉しいことです。

以下引用抜粋

■うつ症状軽減へ、入浴のすすめ

うつ病治療は進歩しているにもかかわらず、3分の1のうつ病患者は、従来の抗うつ薬では対応できていない。副作用の少ない、より効果的な治療が求められている。ドイツ・フライブルク大学のJohannes Naumann氏らは、うつ病性障害を有する成人において温熱浴がうつ症状を軽減するかを検討した。

ランダム化2アームプラセボ対照8週間。ハミルトンうつ病評価尺度で18点以上の中等度のうつ病であった安定したうつ病性障害の外来患者を対象に、
週2回の温熱浴(40℃)
グリーンライトによる偽介入群に無作為に割り付け
4週間介入を行った後、さらに4週間フォローアップを行った

【主な結果】

・対象患者36例は、温熱浴群17例、偽介入群19例に無作為に割り付けられた。
・温熱浴群(温熱浴4回実施後)は、偽介入群と比較し、HAM-D総スコア3.14点の有意な差が認められた。

著者らは「本パイロット試験で、温熱浴がうつ病患者において一般的に有用であることが示唆された」としている。

原著論文はこちら
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28351399

銭湯は裏切らない

猿の温泉

    お湯につかる

少数でのランダム化比較対照試験だとおもいますが、こういう結果が出てくるのは嬉しいです。

健康を害している方の多くは入浴習慣がおろそかになっているように思えます。以外と簡単なところに答えは転がっているものです。薬だけで何とかしようなどとは考えずに、生活習慣を見直すところに戻ってみることをお勧めします。

立川談志が「銭湯は裏切らない」と言ったそうです。
近くに銭湯やスーパー銭湯があるなら、足を運んでみてください。決して裏切られることはありませんから。

 

 

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